知っておきたいくき茶の美味しい入れ方

くき茶とは、玉露や煎茶を仕上げる加工の工程で、新芽の茎だけを機械によって選別して抽出したお茶のことを言います。一般的に茎は、甘味や旨味、香り成分が葉よりも豊富であるために、茎で作るお茶はさわやかさのある香りと甘みが特徴です。また艶のある鮮やかな緑の茎茶ほどより甘みも増します。玉露や高級な煎茶の茎で作ったお茶は雁ヶ音や白折と言われて、特別なものとされています。赤褐色の太い茎の方はより硬い部分で「棒茶」として販売している地域もあり、石川県加賀地方で作られた「加賀棒茶」などは有名です。茎茶を焙煎して「茎ほうじ茶」とすることもあり、豊富な香り成分は焙煎すると増幅されて、極めて芳醇な香りになります。もともとカテキンが少ない茎は、焙煎によってカフェインも昇華して、低温抽出しなくても甘味と旨味のあるお茶を高温で作れる特徴があります。

くき茶はリーズナブルですが効能がある成分が葉よりも多いです

くき茶は、葉っぱと茎の需要と供給バランスのために、とてもリーズナブルな価格で販売されます。安くても茎独特の部位による旨味や甘みの多い、さわやかな美味しさが特徴です。これは茎の部分は、香ばしさの香りの成分は葉っぱの約1.5倍、甘みの成分は葉っぱの約4倍も含まれているからなのです。また茎はお茶のうま味成分である「テアニン」を一番多く含んでいる部分でもあり、葉の2倍ほどの栄養成分テアニンがあるので、その効能も葉よりもあります。テアニンの効果とは、緊張緩和や精神安定などのリラックス効果で、脳波のアルファ派もテアニンを摂ると現れると言われているほどです。脳神経を安らげるので安眠効果もあると言われ、脳内のドーパミンも活性化させるために、記憶力や学習能力にも効果があると言われています。このようにリーズナブルで、効能も多いくき茶を、もっと利用してみるのも良いでしょう。

くき茶で、美味しく手軽にできる入れ方は水出しです

くき茶には美味しい入れ方があり、特に手軽にできるのは水出しをする場合です。メーカーによって茶葉の分量も様々でしょうが、一般的な目安としては水1リットルに対して茶葉は15グラムが目安と言われています。作り方もいたって簡単で、水と茶葉を容器に入れて、6時間以上冷蔵庫で抽出するだけです。夏の暑い時などに冷水でくき茶を作っておくと、甘みの多いさわやかさが特徴である美味しさが、より引き立つことでしょう。茎を使ったお茶はもともと色が薄いですが、見た目と違って味はしっかりと出ます。またブレンドもしやすいですので、煎茶や抹茶などをくき茶にブレンドして、さらに色味を出す方法もあります。リーズナブルであるがゆえに惜しくなく使えるのと、多くのテアニンが含まれている効能も期待できるので、たくさん生活に取り入れて楽しみましょう。